NPO法人大紀町日本一のふるさと村
「設立趣旨書」より

《 趣旨 》

日本の田舎・ふるさとには、農林漁業があり、都会では破壊さている日本が古来持ってきた住民どうしのコミュニケーション、地域社会・交流がいまも息づいています。地元ではあたりまえで目立たない衣食住、文化、自然についても、その地・田舎・ふるさとならではの、そこにしかないもの・宝物があります。他方、農林漁業、第1次産業の衰退に歯止めがかけられない政治・社会が続く中で、何とかしたいと思っていても、田舎・ふるさとの高齢化、後継者難、過疎化、自然破壊などが進んでいます。 私たちは、人口密集地でマンパワーがありつつも、人間関係・問題解決能力を失いつつあり、人間性と地域社会の破壊が進む都市と、豊かな農林漁業にはぐくまれ、宝物として日本や日本人が持ってきた本来のパワーを秘めている田舎・ふるさとと結合し、新しい人間性と人間社会の“蘇り、優しさと癒し”を創造していきたいと考えています。どんな小さなことでも発見し、みがき上げ、情報発信を行えば、“日本一”といえる宝物ものはどこにでもあるし、そうした気概をもった取り組みとしたいと思っています。 NPO大紀町日本一のふるさと村は、「行きつけの農家でリフレッシュしたい」「子どもたちが自然の中でイキイキできる田舎がほしい」「体を働かしたり手仕事でいつまでも元気でいたい」「老いても住みなれた地域で安心して暮らしたい」などをテーマに、そんな夢を実現する都市と田舎を結ぶ「ふるさと村」づくり運動を3つの柱で始めます。その推進力となる「NPO大紀町日本一のふるさと村」を2010年、4月11日に設立総会を開催し立ち上げました。 ふるさと村の第1の柱は、豊かな農林漁業を活かした「ふるさとの家」を軸にした農業体験型宿泊です。第2の柱は、田舎・ふるさとの宝物をいかすふるさと物産加工品づくりです。第3の柱は、ふるさとの家のサロンスペースや地域の民家の軒下を提供していただき開催するえんがわサロンで、ひとり暮らしの方や介護施設利用者、障がい者、子どもたちや若者が一体となった地域社会で支える安心介護型まちづくりです。 その活動の拠点となる農業体験型宿泊・「ふるさとの家」を本年、6月6日にオープンさせました。「ふるさとの家」はバリアフリーです。宿泊者には食材に地元野菜を提供し、かまど炊きごはんで自炊の農業体験をおこないます。手づくりの心温まる手厚いおもてなしをモットウに、毎日・1グループの利用を基本として、自然案内や介護・医療の専門家のボランティアスタッフが介護の必要な障がい者や高齢者の方を迎えます。他の宿泊や日帰り利用施設にはない、事前アンケートによるオリジナルな企画をご相談しながら子どもたちや若者のニーズにもとづいた企画を進めます。(別紙アンケート用紙を参照してください。) また、地域社会と一体のふるさと村の取り組みとして、障がい者や介護施設利用者、ひとり暮らしのお年寄りの方などの高齢者を「ふるさとの家」に迎え、サロンスペースを利用して“えんがわサロン”を行い、それぞれの手づくりの地元自慢の一品でおもてなし交流をはかります。また、ふるさと村記念植花樹をすすめ、豊かな自然を育てます。 NPO大紀町日本一のふるさと村は、事務所を三重県度会郡大紀町金輪974の2にある「ふるさとの家」に置き、「ふるさとを愛する人々に対して、ふるさと村づくりに関する事業を行い、もって地域住民や広範な市民に寄与すること」を目的としています。 法人を取得しこの目的を達成するため、次の事業に取り組み、地元大紀町をはじめ全国のふるさと村づくりと連携し、農林漁業を軸としたふるさと村づくり運動をすすめる計画です。
@ 農林漁業体験と民泊、イベントを通じて農山漁民と都市住民との交流。
A 高齢化等での農林漁業の後退を食い止め、後継者づくりで自然を守る取り組み。
B 農林水産物など地元の特産物や加工品を開発・生産・販売。
C いつまでも住みなれた地域で暮らす介護の実現と、地域に開かれた施設づくり。
D 環境をいかした子どもと若者の体験・学習。
E ノーマライゼーションで障がい者や高齢者が気楽に参加できる取り組み。
F 農林漁業をいかした職業能力の開発又は雇用機会の拡充支援。
G 文化、芸術、スポーツ、学術との連携。
H @〜Gに係る情報発信など。
問い合わせは

furusato@nanaho.org